五線について

原稿用紙のマスやアルファベットノートの罫線と見かけは同じ

小学校では、国語の授業に、大きなマスのノートを使い、かなや漢字を書く練習をします。中学生になると、英語の授業がはじまり、4本の水平線がひいてあるアルファベットノートを使って、大文字や小文字の英字を何度も書きます。

これら日本語を書くためのマスや、英字を練習するアルファベットノートと同じように五線を捉えると、わかりやすいかもしれません。

原稿用紙   五線紙   アルファベット
   

原稿用紙やアルファベットノートと五線の違い

原稿用紙やアルファベットノートの罫線は、文字の大きさや線の並びを揃え、整えるための補助線として使わることが多く、文字が線からはみ出していても、文字や線の形で意味がとれます。もちろん、罫線がない白紙に文字を書いても、文字や意味が理解できるでしょう。

五線紙も見かけは同じようなのですが、音楽の記号は置かれている五線の位置で音を表していくため、線は省くことができません。そして、位置が変わると、表す音の内容が変わってきてしまいます。また、線をはみ出して記号を書いてしまうと、どの音を示しているのか、わからなくなってしまいます。

ですから、音楽を紙に表すとき、五線は欠かすこのできない記号となっています。そして、五線上の位置がとても重要な意味を持ち、明確に区別するために、線や、線と線の間には、名前がついています。

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