五線譜 − 音を紙へ留めるために
五線譜を使うと五線を書かずに音楽記号に専念できる
五線を紙の上に作るために水平線を何本も平行に書くのは、難しかったですか。実際はこの五線を一枚の用紙にいくつも並べないと、音楽を書き表すことができません。一枚の紙に六つの五線を用意するときは（六段といいます）、５×６＝３０、３０本の水平線を引かねばなりません。五線を引くためのユニークな道具や方式もありますが、フリーハンドで書くのは、どう考えても現実的ではありません。
五線があらかじめ刷られている紙を は（ごせんし）あるいは 五線譜（ごせんふ） と呼びますが、これを使って五線以外の音楽記号を書くことに集中できます。五線譜はお近くの文具店で目にすることはありませんか。最近は、コンビニエンスストアの棚にも並べてあり、Ｂ５サイズのノートやルーズリーフのように、普通の文房具として販売されています。もちろん、インターネットを利用される方は、五線のフォーマットが表示されている画像などのファイルを用意して、お持ちの紙にプリンタで印刷することもできます。とても安価で手軽に五線譜が手に入ります。
一枚あたりの段数・本数がたくさん刷られている五線譜や、かっこ・楽器の名前があらかじめ印刷されている五線譜、ポスターほどの大きな五線譜があります。
これらは 音楽専門店 のみ置いてあります。そして、お店の片隅に追いやられていることが多いので、ぜひ、足を運んでみてください。眺めるだけでも楽しくなってくるものです。
すぐに音楽記号を紙に書ける携帯サイズの五線譜
楽譜・音符の書き方を体得された方は、気に入ったメロディー・思いついた音を少しずつ紙に留めていきましょう。
さまざな五線譜がインターネットや店頭にて手に入れることができますが、出先・旅先にも携帯できる五線譜は、たいへん便利です。かばんから五線譜を取り出して開き、ペンをとる。そのあと音符はなんだっけ？とにかく面倒なのです。
ここでは、かばんを持たず、かんたんに持ち運びできる、小型の五線譜をいくつか載せています。
同じ五線譜を使っていると飽きてくることがありますが、このミュージックプックは、ずっと安定して書き続けることができるようです。独自の紙質と製本によって、使っているうちによれよれになることもありません。大きさは、スタンダード
楽譜の原典版を多く出版している、ヘンレ社の五線譜です。楽譜と同じ紙を用いているようです。ボールペンやカリグラフィーより、鉛筆やシャープペンシルを使うとほどよい抵抗力を感じ、音をきちんと書き留めたという実感がわいてくるでしょう。
約１００円という手に入れやすい価格ですから、どなたにでもおすすめできる五線譜メモです。
シャツの胸ポケットにスポッと入れられる、約１３ｃｍ×約９ｃｍの縦型の小さな五線譜です。他の五線譜はミニサイズでもポケットに入れるとかさばることが多いのですが、この五線メモ帳はつかえることなくスムーズにしまい取り出すことができます。
ゴルフのスコアを記録するときに使う、鉛筆をこの五線譜につけておくと思いついたらすぐにメモできるはずです。
二段の五線が刷られている付箋です。マルティーノ社の五線譜と同じように、シャツのポケットに出し入れできるので、すでにお持ちのメモ用紙や使い慣れた手帳に貼りつることかできます。
楽譜の修正や訂正などにも使いやすく、音符の間違いなどを正したいが楽譜を汚したくないときに、いかがでしょうか。
インターネットでも、このような五線譜を個々に閲覧し購入することはできますが、音楽専門店にてさまざな種類をご覧になると、ショッピングサイトにおいても用意されていない五線譜も含め、ご本人に一番適した五線が見つかるはずです。
全音出版社ＨＡＮＯＮとＣＺＥＲＹというタイトルの付いた二つのサイズの五線譜が出ています。
よい五線譜を使うと音楽が豊かになります
音符をはじめとする音楽記号をきちんと書くために作られた、品質のよい五線譜を使いますと、楽譜の見栄えばかりでなく、音楽が変わってきます。
演奏される方は、五線譜を選び抜いて演奏する作品の楽譜を書き写してみましょう。音の何かが変わっていることに、ご本人そして聞き手ともに気がつくでしょう。
作曲なさる方は、さまざまな五線譜を試してみましょう。音の印象・流れ・強さなど、ご自身の作品に大きく影響することがわかってくるはずです。
インターネットのショッピングサイトでは、いろんな五線譜の外観を眺めることはできますが、音楽の専門店にて取り揃えてある五線譜を手にとってみてください。家庭用プリンターで五線を印刷されている方は、音楽を書き表すために研究された紙質を、各五線譜を製作しているメーカーごとに味わってみましょう。
一枚の五線譜で音楽が豊かになります。
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