楽譜Q&A

楽譜の疑問を解決する方法

楽譜を読み書きしていると、疑問がたくさん沸いてきます。自分で調べたり、先生に聞いても、わかったような、わからないような、納得いかないこともでてきます。(はっきり、わかった気がしないけれど、わかった?といわれ、とりあえずウンとうなずくときが、結構あります。)

疑問点を解決する最良の方法は、その内容をできるだけ具体的に細かくすることです。そしてできれば、先生に尋ねてください。具体的であればあるほど、よりわかりやすい回答を得ることができるでしょう。回答が?なときは、質問がきちんと具体的になっていたかを問い直してみましょう。質問できる先生がいなくとも、もちろん、より明確な回答を得られる資料や書籍を手にすることができるでしょう。

普通に読めるけれど、音楽記号の意味がわからないときがある

英文を読んでいるとき、わからない英単語に出会ったら、英和辞書をくくります。日本語でも、知らない言葉があったら、国語辞典などを引っ張り出して確認します。そうしているうちに、自然と単語や言葉が身についてきます。

この英単語や言葉は、楽譜では音楽記号にあたります。基本的なルールは理解しているが、時折現れる記号に戸惑うことがある。無視することもあるし、わかったような気でいることも多くあります。

音楽記号の読み方や働き、意味の多くは、楽典 に書いてあります。ほとんどの記号は、この本で調べることができます。その他にも、読み方から調べる 音楽用語、形から調べる音楽記号辞典 が用意されています。(もう一つの音楽記号辞典はこちら。) 補助的に使うとよいのではないでしょうか。

お店に並ぶような、普通の楽譜は、これらの本を参照すれば、解決できます。

作曲家が現代に近づくほど、見慣れない記号がでてきます。これは、風変わりな方法で音を出す(特殊奏法といいます)ときに使われる記号です。

作曲家に尋ねるのが一番ですが、普及した記号の多くは、現代音楽の記譜法 という本に載っています。(現在は絶版です。)

楽譜の基本的なルールがわからない。ドレミが読めない。

○独学で身につける

このホームページが、いくらかはお役に立てると思っております。前編から中編、後編までマスターすると、楽譜のルールを身につけることができるはずです。

ただし、ちょうちょ という、数少ない音楽記号の楽譜を扱っているため、音楽の授業で用いられている教科書や、市販されている楽譜を、簡単に読めるようには、残念ながらなりません。それらは、より多くの音楽記号を用いられているためです。

それらの記号を学ぶには楽典という専門的な本を使います。

○音楽教室で習う

ホームページをご覧いただいた後、音楽の先生や、ピアノの教師、楽器の先生に指導を受け、市販の教本などをお求めになり、学習を進めてください。自分で書いた後、先生にみてもらい、 赤ペンでチェックしてもらいましょう。楽譜の読み書きは、音楽を指導する立場である方ならば、細かく教えていただけるはずです。

今のところ、ピアノなどの楽器演奏の一環として、楽譜の読み書きの練習をすることはありま すが、講習会や授業の科目に組み入れられるまでは普及していないようです。

複数の音楽記号の関係がわからない。

たとえば、音部記号(ト音記号やヘ音記号)と、拍子記号(4/4拍子記号など)の間に、#(シャープ)が挟み込まれているときは、#に対応する音名すべてを半音上げるルールがあります。(#・五線・音名・音高の関係)

挟み込まれておらず、音符の左に#が付いているときは、その音名のみ半音上げる。(#・五線・符頭・音名・音高の関係)

ハ音記号が付いたときは、五線の第3線の音名を、シ とする。(ハ音記号・五線・音名の関係)

1つの記号だけなら読み書きもできるが、複数の記号が関係してくると、わからなくなるときがありませんか。

楽典や音楽用語辞典を読むと、複数の記号の関係についても、正確に説明されています。ただ、字が小さく、言葉で書かれると理解し難いことはあるかもしれません。

確かに、米粒くらいの字の大きさで、「以降の〜を、○○する。」「付加された○○を、〜する。」「ただし、○○のときに限る」などと書かれていると、わかった気にはなりますが、実際きちんと読めるようになるでしょうか。

ピアノを弾き、合唱クラブで歌いながら、そのような複数の記号の関係に少しずつ慣れていきます。

音楽記号を単独ではなく、複数の音楽記号の関係について、わかりやすく説明している本は、いまところ見つからないので、掲載するかもしれません。

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