オーケストラ・管弦楽編成の楽譜の読み方・書き方・写し方

楽譜を写す準備から

モーツァルト作曲交響曲第40番の第一楽章の2ページ目の1小節〜8小節の楽譜です。

まずは、段数を数えて、音部記号、調号、左の括弧、大括弧を描きます。

それから小節線を引きます。

この楽譜はどのようにして写すのが良いでしょうか。方針を考えます。

楽譜を写す順序を考えましょう

山頂から地上を見下ろしたとき、家がたくさん立ち並ぶ住宅街と、緑いっぱいの森林の地帯、とおおまかに景色が見分けられることがあるかと思います。

それと同じように、ゆるやかな音の動きをしている木管および金管楽器、少し細かな動きをしている弦楽器の2つの風景が見えてきませんか?

この2つにまず分けてみます。それから少し細かい景色をみながら、どちらを先に写すか検討しましょう。

赤枠@から始めると、3拍目に2分音符がくるため、ちょうど小節を分割できて写しやすいのですが、その後青枠Aの細かい音符を写すための余白を空けなければという意識が働いてしまうかもしれません。

青枠Aの細かい8分音符から写したときは、休符と音符の間隔のとり方に少し気をとられてしまいますが、その心配は生じないはずです。ここでは青枠Aから写していくことにしたいと思います。

楽譜を書いていきます

弦楽器から写していきます。弦楽器の中での順序は特に決めません。ファースト・バイオリンから下へ1パートごとに写していきます。

この楽譜も5分くらいで写せるようにしておきたいものです。

(補足)
慣れないうちは、3拍目の4分休符と4拍目の8分音符が等間隔にならず、休符の方が狭くなってしまいがちです。最初のうちはできるだけ等間隔になるようにしてください。

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