楽典 − 音楽と楽譜の基礎

楽典はどんなときに使われるか

楽典とは何でしょうか。指導者の下で楽器、作曲、音楽学、声楽など、演奏家や研究家、作曲家に関係なく音楽を本格的、専門的に学ぼうとするときに、楽典 理論と実習を紹介され、「まず楽典をしましょう。」「楽典の本を用意してください。」といわれることが多いはずです。

楽典の名称

この「楽典(がくてん)」という言葉を聞くと、はじめは何なのかなあ?と思うはずです。どなたが命名したのかわかりません。 「音楽辞典」の2、4文字目、「楽譜辞典」の1、4文字目をとった名前なのでしょうか。楽とは、音楽の楽なのか、楽譜の楽なのか。典とは、辞典の典なのか、典型などの典なのか。

楽典は、音楽の文法?

楽典を英訳すると「musical grammar」となり、「音楽の文法」となるようです。ところが、楽典の内容から考えると、日本人が普通に使う、「文法」という意味とは異なるのではないでしょうか。音楽の文法というと、 「楽式」 という、音楽の理論のうちの、形式の分野に絞り込んだ意味がふさわしいはずです。

楽典の内容

楽典の意味は、本に載っていないこともあります。また、本によって意味が異なっています。「楽典とは、〜である。」「楽典とは、〜でなければならない。」しかし、どの本も音楽理論のさわりと、音楽を紙面にて表現する方法(楽譜や音楽記号のことです。)、そして音名の関係、この3つの内容を中心に構成されています。薄い本であれば、必要最低限の内容を重視しており、厚い本であれば、それぞれの内容がより細かく説明されているでしょう。

楽典の意味

「楽典は音楽と楽譜の基礎」という捉え方が良いのかもしれません。

←前の記事に戻る ↑記事の上に戻る
     
ホームに戻る